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エステティシャン れいこはんの美容ネタ以外の日々雑多を語るページです


by reikohanda

「チェ 28歳の革命」を観た

本年初っぱなの映画は「チェ 28歳の革命」です。

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大学時代の男子の先輩に、昔、
「チェ・ゲバラは男のロマン」と熱く語られたことがありました。

それまでワタシは、
「カストロ→悪の枢軸→社会主義→経済封鎖→人民困る→ボートピープル
 →マイアミにキューバ難民多し」


と「キューバ」という国を、アメリカからの見方でしか理解してませんでしたが、
それ以来興味を持っておりました。

その後、医学生時代のゲバラが親友と南米大陸をバイクと徒歩で巡り
南米の貧困、疲弊した国民の現状を発見し、成長していく過程を描いた
ロードムービー、モーターサイクルダイアリーズを観に行って、
すっかりと彼の世界に魅了されました。

カストロとチェ・ゲバラが、アメリカと以心伝心の軍人である
バティスタ大統領の独裁政権に対して革命を起こし、成功させてから、
今年でちょうど50年になります。
この映画は、それにちょうど合った形になったんですね。


今回のこの映画、ワタシの大好きなベニチオ・デル・トロがゲバラに扮し、
スティーヴン・ソダーバーグがメガホンを握ったということだけでも
観る価値アリなんですが・・・

_________________

この映画、モノローグやナレーターの説明などは一切排除され、
まるでドキュメントのように淡々とすすめられて行きます。
伝記映画にありがちな「ここに一人のヒーローが誕生した」
・・・みたいなんはナシです。
心理描写もナシです!!

おまけに、55年から59年にかけての革命を起こしている間を
描いているかと思えば、64年にNYで行われた国連総会に
キューバ代表として訪れて演説したりインタビューを受けている
というシーンが時系列で挟まれ、
一瞬「あれ?あれ?」と判らなくなってしもたりもしました。

因って、史実をキチッと理解した上で観ないとわかりずらいですし、
盛り上がったり、感動して涙にうちふるえたりするタイプの作品ではないです。

それは事前情報でわかっていたので、それなりに予習復習はして行ってた
のですが、

我々夫婦は、前日、日本時間の夜中に行われた
オバマ新大統領の就任式や演説や、ブッシュがヘリでテキサスに帰る映像
のとこまでしっかり観てしまったので、超寝不足で、
映画中、残念ながら一瞬睡魔に襲われてしまいました(笑)
不覚ッ!!!

しかし、その淡々とした中でも、ゲバラの人となりは、
名優ベニチオ・デル・トロによって表現されていました。

中南米の圧政下におかれた民衆の側につき、
自らを律し、革命の兵士仲間にも同様にその厳しさを求めて
正義と愛を貫き通し、革命を貫き通したゲバラ。
その魅力にまたヘロっとなりました(笑)


鑑賞中なんども、ベニチオ・デル・トロがホンモノのゲバラに見えて
しょうがなかったです、ホンマに・・・

ゲバラとともに、ベニチオ・デル・トロに対する「好きさ加減」も
最高潮にヒートアップです(爆)

今月末に公開されるパート2、「チェ 39歳別れの手紙」
始まるまでに
またさらに予習復習をするぞ!と決意したワタクシでした。
__________


追:ちょうどさっき、報道ステーションでゲバラの特集をやってました。
革命を起こして成功させてから半年後、
キューバの親善使節団長として日本に訪れたそうです。

広島を訪問し、帰国して後、キューバの教科書に
その史実を載せるよう指示したのはゲバラだそうで、
キューバの子供たちは、「8月6日は何の日」と質問すると
「広島に原爆が落とされた日」と答えていました。

ワタシは「12月8日は何の日」と聞かれたら
「ジョン・レノンが凶弾に倒れた日」と答えてしまう輩です(爆)
by reikohanda | 2009-01-23 23:36 | 映画