ノーカントリーを観た
2008年 03月 27日
ちとレビューが遅くなったんですが
映画「ノーカントリー」を観てきました。
どんでん返しとかオチとかはあんましありません。
この映画を楽しむ要素というのは
乾いたムダのない空気感やと思います。
テキサスを舞台にしているので、荒涼としたパッサパサの大地が
広がっていて、そこで、唐突に殺人が行われ、追って追っかけられて
するんです。
砂漠の中で狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、
大量に殺されている人たちとトラックを見つけます。
そこには大量の麻薬と現金200万ドルが積まれており、
そのお金を「怪しいな」と思いつつ手にしますと
さっさと殺し屋が追いかけてきます。
こいつが殺し屋アントン・シガー(ハビエル・バルデム)
怖すぎ・・・
その二人を追いかけるのが保安官役のトミー・リー・ジョーンズ。
追いかけられてるのがこの人、ジョシュ・ブローリン!
(ダイアン・レインのダンナさんらしい・・・)
こんな感じで応酬してます・・・
映画の間中、ムダな音楽はいっさい流れません。BGMナシです。
それなので、余計に緊張感が増すんですよ・・・・
こいつは心臓に悪いです。
主役は保安官のトミー・リー・ジョーンズのハズなんです。
英語のタイトルも「No Country for Old Men」だし・・・
「年とった人間にとっての土地はない」とな。
原作を読めば、きっと保安官目線で描かれた作品で
彼が主役なのでしょうけど、この映画での主役は
どう考えても殺し屋かと思われます。インパクト強いし(爆)
殺し屋の殺戮行動は、もうすぐ退職するトミー・・さんの価値観では
はかれないのです。
ただし、最近の日本でもよく起こっている「理由なき殺人」ではなく
殺し屋なりのキチンとした行動規範にのっとっているのが
若干滑稽でもあります。
セリフもほとんどナシなんですが、たまに会話シーンがはさまれますと
異次元の人間同士みたいで、まるでかみ合わないところなども
やはり滑稽です。
__________
ご存じのとおり、今年のアカデミー賞を獲ったばかりの作品です。
正直なところ、「これがアカデミーを獲るなんて」と思いました。
悪い意味ではないですよ。
傾向が変わってきてるんだなぁと・・・
誰もが泣いて感動する大作や心躍るミュージカルや
緊迫感のあるストーリー物などがなりを潜めて
人間の営みや移ろいなどを描いた小作品がノミネートされるようになりましたが、
この作品の、バイオレンスでも、緊迫感のあるカメラワークやら、
全編を漂う乾いた空気感や緊張感、
そしてインパクトの強さが評価されたということは、実におもしろいです。
そして、この作品で助演男優賞を獲ったハビエル・バルデム!
彼の名演は、「羊たちの沈黙」のレクター博士=アンソニー・ホプキンスを
彷彿とさせます。
彼が主演していて、最近封切られている「潜水服は蝶の夢を見る」も
観たいんだけど、これはもう終わるので間に合いそうにないので残念・・・
これからも要チェックですわ。
___________
最後に・・・全編ではまったく流れない音楽ですが、
エンドロールのところのみ音楽が流れるんです。
ほんで、「原作 by・・・」「キャスティング by・・・」ときて
「Music by・・・」と出てまいりましてね・・・
外に出て、一緒に観に行った弟と同時に開口一番
「なんでミュージック バイやねん!!」
とツッコミを入れてまいましたがな(笑)
映画「ノーカントリー」を観てきました。
どんでん返しとかオチとかはあんましありません。
この映画を楽しむ要素というのは
乾いたムダのない空気感やと思います。
テキサスを舞台にしているので、荒涼としたパッサパサの大地が
広がっていて、そこで、唐突に殺人が行われ、追って追っかけられて
するんです。
砂漠の中で狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、
大量に殺されている人たちとトラックを見つけます。
そこには大量の麻薬と現金200万ドルが積まれており、
そのお金を「怪しいな」と思いつつ手にしますと
さっさと殺し屋が追いかけてきます。
こいつが殺し屋アントン・シガー(ハビエル・バルデム)
怖すぎ・・・
その二人を追いかけるのが保安官役のトミー・リー・ジョーンズ。
追いかけられてるのがこの人、ジョシュ・ブローリン!
(ダイアン・レインのダンナさんらしい・・・)
こんな感じで応酬してます・・・
映画の間中、ムダな音楽はいっさい流れません。BGMナシです。
それなので、余計に緊張感が増すんですよ・・・・
こいつは心臓に悪いです。
主役は保安官のトミー・リー・ジョーンズのハズなんです。
英語のタイトルも「No Country for Old Men」だし・・・
「年とった人間にとっての土地はない」とな。
原作を読めば、きっと保安官目線で描かれた作品で
彼が主役なのでしょうけど、この映画での主役は
どう考えても殺し屋かと思われます。インパクト強いし(爆)
殺し屋の殺戮行動は、もうすぐ退職するトミー・・さんの価値観では
はかれないのです。
ただし、最近の日本でもよく起こっている「理由なき殺人」ではなく
殺し屋なりのキチンとした行動規範にのっとっているのが
若干滑稽でもあります。
セリフもほとんどナシなんですが、たまに会話シーンがはさまれますと
異次元の人間同士みたいで、まるでかみ合わないところなども
やはり滑稽です。
__________
ご存じのとおり、今年のアカデミー賞を獲ったばかりの作品です。
正直なところ、「これがアカデミーを獲るなんて」と思いました。
悪い意味ではないですよ。
傾向が変わってきてるんだなぁと・・・
誰もが泣いて感動する大作や心躍るミュージカルや
緊迫感のあるストーリー物などがなりを潜めて
人間の営みや移ろいなどを描いた小作品がノミネートされるようになりましたが、
この作品の、バイオレンスでも、緊迫感のあるカメラワークやら、
全編を漂う乾いた空気感や緊張感、
そしてインパクトの強さが評価されたということは、実におもしろいです。
そして、この作品で助演男優賞を獲ったハビエル・バルデム!
彼の名演は、「羊たちの沈黙」のレクター博士=アンソニー・ホプキンスを
彷彿とさせます。
彼が主演していて、最近封切られている「潜水服は蝶の夢を見る」も
観たいんだけど、これはもう終わるので間に合いそうにないので残念・・・
これからも要チェックですわ。
___________
最後に・・・全編ではまったく流れない音楽ですが、
エンドロールのところのみ音楽が流れるんです。
ほんで、「原作 by・・・」「キャスティング by・・・」ときて
「Music by・・・」と出てまいりましてね・・・
外に出て、一緒に観に行った弟と同時に開口一番
「なんでミュージック バイやねん!!」
とツッコミを入れてまいましたがな(笑)
by reikohanda
| 2008-03-27 16:17
| 映画